アユの生活史

【アユの一年と調査項目】



アユは年魚と呼び、生まれてから死ぬまでの一生を一年で行う魚です。ここでは季節ごとにアユの生活史と、そのときどきに行われる調査を紹介します。

<秋>

アユは秋に川で産卵します。卵はおよそ20日間でフ化し、フ化したばかりの小さな魚(仔魚(しぎょ)と呼びます)が、川の流れにのって海へと下っていきます。

==> 流下仔魚調査

このときのアユは体が透き通るような色で、ちょうど食卓に上るシラスのような形をしています。

<冬>

海に下ったアユは最初は岸に近い浅瀬でプランクトンを食べて成長していきます。


2センチほどの大きさになると岸から少し離れ、沖合数百メートルから2キロぐらいまでで見られるようになります。生まれてからの日数や成長具合により、岸からどのくらいの距離、水深で生活するかが異なりますので、調査は幾つかの方法を行っています。
==> 地引網調査

==> マル稚ネット調査

==> 沖合集魚灯調査


そして春に川へ入る前に、河口近くの岸へと移動してきます。


==> 釣獲調査

<春>

冬を海で過ごし4センチほどに成長したアユは、シラスのような形からアユ本来の形へと色と形を変化させていきます。体型が変化したこの頃のアユは稚魚(ちぎょ)と呼んでいます。

そして川へ入り、川を上流へと移動していきます。この川での移動を遡上(そじょう)と呼んでいます。矢作川ではゴールデンウィークぐらいが遡上のピークとなっています。
==> 遡上調査

この遡上中にアユの食物がプランクトンから川底の石に付いている藻へと変化します。

<夏>

遡上したアユは良質な藻がついている石を確保するため、なわばりを作ります。なわばりを持ったアユは、なわばりに入ってきた別のアユを追い出そうとして体当たりをします。この習性を利用して釣る方法が、友釣りと呼ばれるアユ独特の釣りになります。

アユは夏の間にぐんぐん成長し、ときに30センチを超えるほどになります。

==> 標識調査


<秋>

川で成長したアユは、産卵に適した場所を目指して川を下ります。

産卵場所は河口に近い小石が多い川底で、たくさんのアユが群がるようになって行われます。

そして産卵を終えたアユは、短い生涯を閉じることになります。

==> 産卵場調査

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